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チルな食

お茶の時間を特別にする小さな工夫

2025.05.01

mao

お気に入りの茶葉を用意するのも良いけれど、”どう過ごすか”という小さな工夫もまた、お茶の時間を特別なものにしてくれます。

忙しい日々のなかで、立ち止まるきっかけがほしいとき。
まずは、お茶の時間を、少しだけていねいにしてみませんか?

お金をかけなくても、時間をかけなくてもできる。
心がすっと落ち着く、お茶の時間のつくり方。
いつものお茶を“ひととき”に変える工夫を、今回はご紹介します。

湯呑みやカップを選ぶところから始める

引き出しや棚を開けて、今日のお茶に使う器をひとつ選ぶ。
お気に入りの模様、手になじむ形、安心感のある重み…。
“どれにしようかな”と迷うその時にも、すでにお茶の時間は始まっています。

お湯を注ぐ音や、立ちのぼる湯気を感じる

ポットから注がれるお湯の音、ふわっと立ちのぼる湯気。
それに耳をすませたり、手をかざしてみたり。
ただそれだけで、慌ただしさのなかにある静けさに気づける気がします。

よく目を凝らし、水の微粒子がゆらゆらと不規則に踊る姿を、ぼーっと眺めるのも良いものです。

淹れ方を少しだけ工夫してみる

「熱湯を注ぐだけ」ではなく、お茶の種類に合わせて温度や蒸らし時間をちょっと意識してみる。
ほんのひと手間ですが、それだけで香りも味も変わってくるのが不思議です。

いつも正しくなくていいのです。いろんな淹れ方を試してみて、違いを楽しむ。
まるで小さな実験のような楽しさが、お茶の時間に静かなワクワクをくれます。

(※お茶の種類ごとのおいしい淹れ方は、別の記事でご紹介します)

香りをゆっくり味わう

すぐに飲むのではなく、そっと湯呑みに鼻を近づけて香りを吸い込む。
温かさとともに立ちのぼる香りは、体も心も包み込んでくれます。
それが、気持ちの切り替えのスイッチになることも。

お茶以外、何もしない

お茶を片手に、外を眺める。雲の流れや、風の音に耳を澄ませる。
何もしない、考えない時間は、自分をやさしくリセットしてくれるはずです。

例えば、お茶を飲む時間、最初の3分だけでも、通知を切ってみる。スマホを伏せてみる。はじめは落ち着かなくても、“見ない時間”がだんだん心地よくなってきます。
“何かを見なくていい”という自由は、想像よりずっと豊かなものです。

手持ち無沙汰なら、いつもと場所を変えてみるのもおすすめ。

いつもと違う椅子に座る、窓際に移動する、外に出てみる。
たったそれだけで、見える景色も、感じる空気も変わります。

今日のお茶を、ちょっとだけ特別に。

ただの”お茶の時間”を、“自分を整える時間”に。
ほんの小さな工夫が、心を深く癒してくれることもあります。

今日の“自分を整える時間”として、今日の”お茶の時間”を特別にしてみてください。