散歩中は、なるべく何も考えたくない。
仕事のことも、家のことも、とりあえず置いておく。ただ、目の前に変な草や知らない花があると、「これ何だろう?」だけは気になる。
そんな私が最近楽しんでいるのが、アプリを使った植物観察。
道ばたの草花の名前を調べるだけ。それだけなんだけど、いつもの散歩にちょっとした遊びが増えました。
道ばたの植物、「これ何?」をアプリで調べてみる
もともと私は夜の散歩が好きでした。
それが、息子の散歩や休日のピクニックに付き合ううちに、昼間も外を歩くように。
そこで気づいたのが、道ばたには思ったよりいろんなものが生えているということ。
もともと生き物を識別するアプリが好きで、水族館では「LINNÉ LENS」を使って、目の前の魚を撮っては名前を調べていました。
ちなみに、人間に向けると「ホモ・サピエンス」と出る。
そんな流れで使い始めたのが、植物識別アプリの「PictureThis」。道ばたの草や花を撮影すると、名前の候補を教えてくれます。
「これ何だろう?」が、その場で「へぇ〜、これか」に変わる。
適当に野草を撮ってみたら、大根の仲間だったこともありました。気になって掘ってみたら、小さいけれどそれなりに大根っぽい根っこが出てきた。匂いもちゃんと大根だった。
名前は忘れた。
いろいろ撮るけど、撮るたび忘れている。おかげで毎回、新鮮な気持ちで散歩できます。覚えようともしていない。しているようでしていない。その場で「へぇ〜」と思えれば、それでいい。
※アプリの識別結果はあくまで候補です。植物を採取するときは場所のルールを確認し、食用かどうかはアプリだけで判断しないようにしましょう。
母にもすすめたら、花さんぽが始まった
母はもともと、散歩中に見つけた花を撮って、Instagramに「今日の花」みたいな一言と一緒に載せていました。
それなら、とPictureThisを教えてみたところ、思った以上にハマったらしい。今では道ばたで気になった花を見つけると、その場で写真を撮って名前を調べています。
父が庭に植えた、よく分からない花を一緒に調べることもあります。でも、父には聞かない。聞いても「えーっとね……」しか返ってこないことがあるからだ。
同じアプリを使っていても、母は花、私は野草。気になるものが違うのも面白い。
植物の次は、きのこを調べてみる
植物を調べるのが楽しくなってくると、当然ほかのものも気になってくる。
そこで見つけたのが、きのこ専用アプリの「Picture Mushroom」。こちらも写真から名前の候補を教えてくれるのですが、植物よりちょっと大変でした。
きのこは、傘の上から、横から、できれば下からも。複数の角度で特徴を確認できると、種類を調べる手がかりが増えます。
ここで問題がある。
小さいきのこの下側、どう撮るの。
地面すれすれにスマホを差し込んだり、妙な角度からのぞき込んだり。草に紛れていると、なかなかピントも合いません。
花ならまだいい。スマホの先には、可愛いお花。
そうね、撮りたいよね。
きのこを三方向から撮っている姿は、そこそこ不審者である。
私の撮り方のせいもあって精度はハテナですが、判定がうまくいくこともあります。サルノコシカケを撮ったときは、ちゃんとサルノコシカケと出た。
でしょうね。
一方で、似た種類が多かったり、うまく撮れなかったりして、「たぶんこれかな?」くらいで終わることも。
きのこの種類を写真だけで正確に見分けるのは難しく、アプリの結果を鵜呑みにするのは禁物です。特に、食べられるかどうかの判断には使わないこと。厚生労働省も、食用と確実に判断できないきのこは採ったり食べたりしないよう注意を呼びかけています。
私は今のところ、名前の候補を眺めて楽しむだけで十分。キノコ炒めは好きだけど、採って食べるつもりはない。
名前が分かるだけで、散歩はちょっと変わる
花の名前を全部覚えたいわけでもないし、植物に詳しくなろうとしているわけでもない。
それでも、歩いている途中で気になるものを見つけて、その場で調べてみる。
いつもの散歩に、そんな小さな楽しみが増えました。
最近はアプリだけでなく、きのこ図鑑も欲しくなってきたところ。
気になっているのは、散歩にも持っていけそうな「小学館の図鑑NEO POCKET きのこ」。
もっと詳しく見たい。知りたい。でも、たぶん名前は覚えない。
散歩の行き先は特に変わっていないけれど、見るものは少し増えた。頭を空っぽにして歩いて、気になったものだけ調べる。
そして、たぶんまた名前は忘れる。
