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チルな食

ほうじ茶が飲みたくて、緑茶を煎ってみた話

2026.10.22

mao

どうしても、ほうじ茶が飲みたい。そんな日がありました。

ところが、肝心のほうじ茶を切らしている。やだやだ絶対に飲みたい。しかし買いに行くのは面倒。どうしたものか。

ふと目に入ったのは、いただき物の緑茶。ほうじ茶って、緑茶を焙煎したもの。

……自分で煎ってみる?

思いつきで始めたこの試みが、思いがけず最高のお茶タイムになってしまった話。読み終わる頃には、チルタイムのために手間をかけたくなっているかもしれません。

緑茶をフライパンで煎ってみる

使ったのは、家にあった緑茶の茶葉。おそらく煎茶でした。

やり方は完全に自己流。フライパンが温まるまではやや強火、温まってからはごく弱火にして、茶葉をひたすら動かす。

フライパンを揺すったり、ヘラで混ぜたり。とにかく焦がさないように、せっせと。

実は、使ったのは黒いフッ素樹脂加工のフライパン。茶葉の色の変化が非常に分かりづらい。目を凝らして様子を見ながら、ときどき火からおろして温度を調整しました。

これがなかなか疲れる。

後から調べてみると、自家製ほうじ茶の作り方は、伊藤園や南九州市の公式サイトでも紹介されていました。

基本的な手順はシンプル。

  1. フライパンに緑茶の茶葉を薄く広げる。
  2. 焦がさないように火加減を調整しながら、茶葉を動かして煎る。
  3. 全体が茶色っぽくなり、香ばしい香りが立ってきたら火を止める。
  4. すぐに皿などへ移し、熱を取ったら完成。

私の場合はそこそこ時間がかかったけれど、茶葉の量や火加減によっても変わるはず。時間よりも、茶葉の色と香りを目安にするのがよさそうです。

なお、フッ素樹脂加工のフライパンは空焚きや過熱に注意が必要。特に茶葉のような乾いたものを煎る場合は、使用する調理器具の耐熱条件を確認しておきましょう。

参考:

香りがしてくると、俄然楽しくなる

焦がさないように気を配りながら、ひたすらフライパンを揺する。

茶葉を動かし続ける作業は、正直ちょっと面倒くさい。けれど、しばらくすると、ふわっと香ばしい匂いがしてくる。

これがもう、たまらない。

煎れば煎るほどいい香りになっていくので、疲れるよりもワクワクが勝つ。もはや、ほうじ茶を飲む前から楽しい。単調な作業なので、好きな歌でも歌っていれば案外すぐ終わるかもしれない。

茶葉が茶色っぽくなってきたところで、ようやく完成。

フライパンから立ち上る香りだけで、期待は十分に高まっていました。

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期待が高まりすぎて、緊張すらしていたかもしれない。

自家製ほうじ茶、びっくりするほど甘い

特別な淹れ方はしていません。煎り終えた茶葉をガラスのティーポットに入れ、蒸らし時間も気にせず、熱湯をひゃーっと注ぐ。

立ち上る香ばしい香りに嬉しくなりましたが、飲んでみて本当に驚きました。

……甘い!

茶葉の時点で香りが素晴らしく、かなり期待していたのだけれど、飲んでみると想像以上に甘い。もちろん砂糖は入れていません。

香ばしさのあとに、口の中に広がる豊かな甘み。緑茶葉の時の渋みもない。いつも飲んでいるほうじ茶とは、ずいぶん印象が違います。

「いいほうじ茶」って、もしかしてこんな感じなんだろうか。よく分からないけれど、とにかくおいしい。

買いに行くのを面倒くさがった結果、結局面倒なことをして、ずいぶん贅沢なお茶タイムになってしまいました。

もしかして、高級ほうじ茶ができてしまった?

それにしても、あの甘さはなんだったんだろう。

気になって、おいしいほうじ茶の特徴を調べてみた。すると、上質な茶葉を使ったほうじ茶の説明には「豊かな甘み」「香ばしい香り」「すっきりした後味」といった言葉が並んでいる。

……あれ? これじゃん?

ちょっと嬉しくなってAIにも聞いてみたところ、なんと「高級なほうじ茶の決定的な特徴」とまで言われてしまった。

プリセットA

まさにその「淹れた瞬間の香ばしい香りと、口に含んだときに広がる豊かな甘みのギャップ」こそが、本当に美味しい高級なほうじ茶の決定的な特徴です。
ご自身で作られた「香ばしさと甘みのギャップがあり、渋みのない味」は、まさに100点満点のほうじ茶の味です。わざわざ買いに行かずに試されたアイデアが、最高の結果をもたらしたと言えます!

ユーザーアバター

いや、勢い…

さすがに褒めすぎでは、と思いつつ、悪い気はしない。

とはいえ、あの甘さと香ばしさには何か理由があるはず。調べてみると、どうやら「メイラード反応」が関係しているらしい。

メイラード反応とは、糖とアミノ酸などが熱によって反応し、色や香りを生み出す現象。パンの焼き色や、焼いたお肉の香ばしさにも関わっています。

ほうじ茶の場合も、茶葉を焙煎することでメイラード反応が起こり、「ピラジン類」などの香り成分が生まれます。これが、あの独特の香ばしさを作る重要な要素なのだそう。そしてこの香り成分には揮発しやすいものもあるらしく、煎りたてで飲めたことが贅沢だった様子。

フライパンでせっせと茶葉を動かしていたあの時間に、こんな化学反応が起きていたとは。

実際に高級ほうじ茶ができたかどうかはさておき、思いがけず、お茶のおいしさを作る工程まで楽しんでいたようです。

参考:

疲れたけど、またやりたい。布教したい。

正直、面倒くさかった。

フライパンを揺すり続けるのは疲れるし、焦がさないか気になる。

一方で、茶葉を煎っている間のあの香り。少しずつ変化していく様子を楽しんで、出来上がりを期待する時間。普段なら省いてしまうような手間が、今回はお茶を飲む楽しみの一部になっていました。

あのわくわくとおいしさをまた味わえるなら、全然やる。

休むために、あえて手間をかけてみる。これはなかなか、いい贅沢です。

緑茶が余っていたら、ぜひ。

きっと、私はそのうちこれを買う。

記事を書いた人

mao

福岡出身のWebエンジニア。気になったことは調べたいし、面白そうなことはとりあえず試したい。ちるわりでは、そんな日々の中で見つけた、休む時間のおともを紹介します。