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チルなアイテム

湯たんぽは、お湯式?電気式?温かさ・電気代・使い勝手を比較

2026.10.14

mao

寒い季節、冷たい布団に入る瞬間がちょっとつらい。

まったり過ごしたいのに、寒くて落ち着かない。

そんなときの相棒、湯たんぽ。

昔ながらのお湯を入れるタイプはもちろん、最近は電気で温めるタイプもあります。お湯を沸かさなくていいなら便利そう。でも、温かさはどのくらい続くのでしょうか。電気代も気になるところです。

今回は、湯たんぽの仕組みや使い勝手、コスト、安全面を調べてみました。それぞれの特徴を比べながら、自分に合うタイプを考えてみます。

湯たんぽには、お湯式と電気式がある

今回比較するのは、昔ながらのお湯式と、電気で温める蓄熱式の2種類。どちらも、温めたものが少しずつ冷めていく仕組み。違うのは、その熱をどうやって用意するかです。

お湯式:容器に温かいお湯を入れ、その熱を利用する湯たんぽ。ポリエチレンなどの樹脂製、金属製、ゴム製などがあり、素材や容量によって扱い方も異なる。

電気式:電源につないで内部の水などを温め、熱を蓄えて使うタイプ。今回取り上げるのは「蓄熱式湯たんぽ」。

電気式は「充電式」と呼ばれることもありますが、一般的な蓄熱式は、スマートフォンのようにバッテリーへ充電する仕組みではありません。蓄熱が終わればコードを外して使えます。

なお、電源につないだまま発熱する電気あんかや電気毛布は、今回の比較には含めません。

お湯式と電気式の湯たんぽ、何が違う?

まずは、主な違いを一覧にしてみました。

比較項目お湯式電気式(蓄熱式)
準備・片付けお湯を用意して注ぎ、使用後は排水電源につないで蓄熱。排水不要
保温時間湯量・温度・素材などによる製品ごとに目安がある
温度調整入れるお湯の温度で調整できる基本的に製品仕様による
使用中の電源不要蓄熱後は不要
1回あたりの費用お湯の量・加熱方法による今回の試算では約2〜3円
主な注意点熱湯・漏れ・低温やけど過熱・破損・低温やけど

使っている間に電源がいらないのは、どちらも同じ。準備の手間や温度調整の自由度などに違いがあるようです。

それぞれ、もう少し詳しく見ていきます。

準備と片付けの手間

お湯式は、まずお湯を沸かし、必要に応じて水と混ぜてから容器に注ぎます。使い終わったら、中のお湯を捨てて乾燥させます。

工程は難しくありませんが、寒い夜に毎回となると、少し面倒に感じる日もありそうです。

容量が2L以上あるものは、お湯を入れるとそれなりの重さになるので、注ぐときや持ち運ぶときにも注意が必要です。

一方、蓄熱式は専用のアダプターを接続して待つだけ。今回確認した製品では、蓄熱時間は約15分です。

温め終わったらアダプターを外し、製品に応じてカバーを付けて使います。お湯の入れ替えがないので、片付けも簡単です。

ただし、蓄熱中はコンセントが必要で、本体やコードの点検も欠かせません。

準備と片付けの手軽さでは電気式に分がありそうですが、電源を使わずに準備できるのはお湯式ならでは。 お湯を用意できる環境なら、コンセントの位置を気にせず使えます。

温かさが続く時間

電気式は、メーカーが保温時間の目安を公表している製品が多くあります。

今回確認した2製品では、次のとおりでした。

製品蓄熱時間保温時間の目安
スリーアップ「ぬくぬく」EWT-2143約15分布団内:約8時間/身体に当てる用途:約4時間
Life on Products LCAWA007約15分布団内:約7時間/室内:約3時間

※いずれもメーカー公表値。使用環境や温度などによって変わります。保温時間内はずっと同じ温度を保つという意味ではありません。

保温時間は、お湯式・電気式のどちらも、蓄えられる熱の量や温度、本体の材質、カバー、周囲の温度などによって変わります。

特に、お湯式は入れるお湯の量や温度を調整できるため、同じ製品でも使い方によって温かさの続く時間が変わります。

そのため、「お湯式の方が長持ち」「電気式の方が温かい」と、タイプだけで決めるのは難しそうです。

1回あたりの費用

電気式は、1回の蓄熱にどのくらい電気代がかかるのでしょうか。

スリーアップの「ぬくぬく」EWT-2143は、1回あたりの電気代を約2.8円と公表しています。

消費電力360W、蓄熱時間約15分という仕様から計算しても、電力量は約0.09kWh。電気料金を31円/kWhとすると、約2.8円です。

Life on Products LCAWA007は、消費電力270W、蓄熱時間約15分。同じ条件で単純計算すると、約2.1円になります。

では、お湯式はどうでしょう。

お湯を沸かす費用は、水の量や温度、加熱方法によって変わります。今回は、次の条件で試算してみました。

  • 水2Lを20℃から70℃まで温める
  • 電気ケトルの加熱効率を85%と仮定
  • 電気料金は31円/kWh

水を温めるのに必要な熱量は約0.116kWh。ケトルの損失を考慮すると、消費電力量は約0.137kWhとなり、電気代は約4.2円です。

比較例1回あたりの費用
電気式・ぬくぬく EWT-2143約2.8円
電気式・LCAWA007約2.1円(試算)
お湯式・水2Lを20℃から70℃に加熱約4.2円(試算)

※電気料金31円/kWhで計算。お湯式は電気ケトルの効率を85%と仮定し、水道代は含めていません。実際の費用は使用条件によって異なります。

今回の試算では、電気式の1回あたりの費用が低くなりました。

ただし、蓄えている熱の量や使用時の温度は同じではありません。 この数字だけで、どちらの方が効率よく温まるかは判断できません。

それに、1回あたりの差は数円程度。

毎日使えば積み重なりますが、ランニングコストだけでなく、使うときの手間も選ぶ決め手になりそうです。

湯たんぽの本体価格を比較

今回調べた製品の、メーカー公式掲載価格をもとにした目安は次のとおりです。

製品タイプ価格の目安
無印良品 ポリエチレン湯たんぽ・大お湯式1,000円前後
マルカ 湯たんぽAエース 2.5Lお湯式3,000円台(要確認)
Life on Products LCAWA007電気式3,000円台
スリーアップ ぬくぬく EWT-2143電気式7,000円前後

※2026年10月調査時点。実際の販売価格は店舗や時期によって異なります。カバーの有無やセット内容も製品ごとに異なります。

お湯式だから必ず安い、というわけでもありません。金属製や機能性の高い製品では、電気式と同程度の価格になることもあります。

どちらも、低温やけどには注意

湯たんぽを使ううえで気をつけたいのが、低温やけどです。

比較的低い温度でも、長時間皮膚に触れることで起こるやけどで、無印良品の取扱説明書では、44℃で3〜4時間、50℃では2〜3分でやけどに至る場合があると案内されています。

カバーを付けていても、長時間身体に触れさせないことが大切です。

また、お湯式は熱湯によるやけどやお湯漏れ、電気式は蓄熱中の過熱や本体の破損にも注意が必要です。

どちらもメーカーの説明書に従い、安全に使いたいところです。

結局、どっちがいい?

ここまで比べると、準備の手軽さや今回の電気代の試算では、電気式に分がありそうです。

実は私自身、電気式は電気代が高そうだと思って、2Lのお湯式を使っていました。今回調べてみて、意外と電気代がかからないことに驚いています。

とはいえ、お湯式にもいいところはあります。

私が使っている2Lのお湯式湯たんぽは、体感では12時間くらい温もりが残っています。熱々で布団の中に入れて抱きしめて寝ていると朝まで温かいです。
もちろん、お湯の温度やカバーの種類などの使用環境によって変わりますが、お湯式も、使い方によってはかなり長く温もりを感じられます。

本体価格が手頃なものも多く、お湯の温度を自分で調整できるのも魅力です。

手軽さなら電気式。価格や温度調整の自由度ならお湯式。

お湯を沸かす手間が気にならないか、日々の準備をできるだけ簡単にしたいか。何を優先するかによって、使いやすい湯たんぽは変わりそうです。

気になる湯たんぽを選んでみた

最後に、今回調べた中から、お湯式と電気式をそれぞれ2つずつ挙げてみます。実際に使い比べたわけではありませんが、特徴の異なる製品を選んでみました。

お湯式① 無印良品「ポリエチレン湯たんぽ」

容量:2.3L

シンプルな樹脂製の湯たんぽ。

半透明なので、お湯を注ぐときに中の量を確認しやすいのが特徴です。

大・中・小とサイズ展開があるので、使いたい場所や必要なお湯の量に合わせて選べるのもいいところ。

専用カバーは別売りですが、本体価格は今回の候補の中で最も手頃でした。

まずはお湯式を試してみたい人に、候補になりそうです。

お湯式② マルカ「湯たんぽAエース」

容量:2.5L

昔ながらのトタン製湯たんぽ。

特徴は、対応するガスコンロやIHで、本体を直接加熱できることです。

別の鍋でお湯を沸かして注ぐ方法だけでなく、対応する熱源で湯たんぽごと温められるのは、金属製ならでは。

ただし、直接加熱する際は必ずキャップを外すなど、メーカー指定の手順を守る必要があります。金属製なので、使用時の高温にも十分注意が必要です。

シンプルな構造や、直接加熱できる機能に魅力を感じる人向けの候補です。

電気式① Life on Products「蓄熱式湯たんぽ」

蓄熱時間:約15分

カバーを取り外さず、そのまま蓄熱できるタイプです。

手を入れられるポケットが付いていて、手元を温めたいときにも使いやすそう。

メーカー公表の保温時間は、布団内で約7時間、室内で約3時間。重さは約1.47kgです。

電気式の中でも、カバーの着脱というひと手間を省けるのが特徴。

できるだけ準備を簡単にしたい人には、気になる製品です。

電気式② スリーアップ「ぬくぬく」

蓄熱時間:約15分

お湯の入れ替えが不要な蓄熱式湯たんぽ。

蓄熱温度は約55℃。メーカー公表の保温時間は、布団内で約8時間、身体に当てる用途で約4時間です。

専用の保温カバーが付属し、コードを外して持ち運べます。

今回紹介した電気式の中では、保温時間の目安が比較的長め。ただし、他製品との測定条件が完全に一致するとは限りません。

保温時間やカバーの使い心地を重視したい人が検討できそうです。

まとめ|自分に合う温め方を選ぼう

調べてみると、お湯式と電気式の大きな違いは、温かさそのものよりも、温めるまでの手順と、日常的な使い勝手にありそうでした。

お湯を沸かすひと手間が気にならないなら、お湯式。できるだけ手軽に使いたいなら、電気式。

安全面の注意を書いておきながら、私は沸かしたてのお湯式湯たんぽのカンカンに熱い感じがとても好みです。

自分の生活に合う方を選んで、寒い日のひと休みに取り入れてみるのもよさそうです。

参考資料

※製品情報・価格は2026年10月調査時点のものです。使用方法や安全上の注意は、必ず各製品の最新の取扱説明書をご確認ください。

記事を書いた人

mao

福岡出身のWebエンジニア。気になったことは調べたいし、面白そうなことはとりあえず試したい。ちるわりでは、そんな日々の中で見つけた、休む時間のおともを紹介します。